東京ガス+でんきを楽天ガス+でんきに乗り換えるとお得になるのか?
2020年10月26日より楽天ガスの受付が開始されました。この記事は東京ガス+でんきユーザーが楽天ガス+でんきに乗り換えた場合にお得になるかどうかを試算したものになります。
東京ガス+でんきをご利用の方
関東の方は、東京ガスのガス+東京電力の電気を使っている人が多いかと思います。
恐らくほとんどの人が東京ガス+でんきに乗り換えた方が得になると思いますので、そこは割愛します。
いやいや、皆さんはちゃんとシミュレーションをやって確認してくださいね。
ちなみに、マックス自身が以前、電気料金を東京電力から東京ガスに変えた時の記事が下記になります。
【家計改善:固定費を減らす編】光熱費を見直そう:支払い先を変えるだけで電気代を安くする方法
今回の結論としては「少なくともマックス家では、少額(125円)ながら楽天ガス+でんきがコスト面で優位ではあるが、少し様子見 → 結局楽天でんきとガスに乗り換え」になります。
何故そうなったかについて説明します。
東京ガス及び楽天のでんきについて
簡単ではありますが、東京ガスと楽天、それぞれの電気サービスの説明です。
東京ガスのでんきについて
東京ガスは東京周辺のガスを供給することがメインの会社ですが、電力自由化によりガスも取り扱うことになりました。
東京ガスの電気を利用する場合、お得ポイントは下記になります。
- 一人暮らし向けの「ずっとも電気1S」と家族向けの「ずっとも電気1」という家族構成に応じた明確なプランで、基本的には東京電力より安い
- セット割として「電気料金の0.5%」もしくは「毎月275円」の割引
- 東京ガスのポイント「パッチョポイント」がもらえる(ガスは1000円につき5ポイント:0.5%、電気は1000円につき15ポイント:1.5%)
楽天でんきの説明
こちらも電力、さらにガスの自由化で楽天市場からガス及び電気の販売がスタートしました。こちらのお得ポイントは下記になります。
- 基本料金0円。ただし従量料金は東京ガスのでんきよりも高い
- 楽天ガスとのセット利用で楽天ポイントを利用金額100円につき1ポイント:1%獲得(注意:楽天ガス単体の契約はできない)
- 楽天スーパーポイントアッププログラム(SPU)が0.5倍獲得(注意:楽天でんき単体でも0.5倍)注意:2021年6月より本SPU廃止
- 楽天ポイントが期間限定ポイントも含めて支払いに利用可能
どちらもそれぞれお得ポイントの特徴はあるけど、これだけ見てもどっちがお得か分からないね・・・。
ということで、今度は料金表で比較します。
料金表の比較
東京ガスのでんきと楽天でんきの料金表をまとめた表がこちらになります。
料金体系 | 東京ガスのでんき | 楽天でんき |
---|---|---|
基本料金 | 30A:858円 40A:1,144円 50A:1,430円 60A:1,716円 | 0円 |
140kWhまで | 23.67円/kWh | 26.5円/kWh |
140kWhを超え350kWhまで | 23.88円/kWh | 26.5円/kWh |
350kWhを超えたもの | 26.41円/kWh | 26.5円/kWh |
楽天でんきは基本料金が0円な分、従量料金が東京ガスのでんきよりも高いです。
基本料金が40Aの場合、この使用量と基本料金+従量料金の関係は下記のグラフになります。
なかなか東京ガスのでんきが楽天でんきを下回ることがないです。
その差額をピックアップして算出すると下記になります。
1ヶ月の電力使用量 | 楽天でんきと東京ガスのでんきの料金差 (プラス:楽天でんきの方が安い) |
---|---|
150 kWh | 722円 |
200 kWh | 591円 |
250 kWh | 460円 |
300 kWh | 329円 |
350 kWh | 198円 |
400 kWh | 194円 |
450 kWh | 189円 |
500 kWh | 185円 |
使えば使うほど徐々に料金差が縮まっていくけど、料金差が0になることはなさそうだね。
そう考えると、40Aの基本料金1,144円が大きく見える。恐らく30Aだったら料金差はもっと違って見えるんだろうね・・・。
ということで、30Aの場合のグラフはこちら。
東京ガスの基本料金が安いせいもあって、317kWhより少ない場合は楽天でんき、317kWh以上の場合は東京ガスのでんきの方が安くなります。
1ヶ月の電力使用量 | 楽天でんきと東京ガスのでんきの料金差 (プラス:楽天でんきの方が安い) |
---|---|
150 kWh | 436円 |
200 kWh | 305円 |
250 kWh | 174円 |
300 kWh | 43円 |
317 kWh | -2円(損益分岐点) |
350 kWh | -88円 |
400 kWh | -92円 |
450 kWh | -97円 |
500 kWh | -101円 |
次はガス料金の料金表の比較なのですが、省略していいですか?
なんでよ! 一番重要なところじゃん
いや、実は東京ガスと楽天のガス料金表は同じなんですよ。単に東京ガスのガスを楽天で販売しているだけなので。
東京ガスvs楽天 料金比較(マックス家の場合)
今回の比較の前提条件
マックス家の場合の前提条件は下記です。
- 夫婦+子供1人(5歳)の3人家族
- 契約電流は40アンペア
- 東京ガスの電気プランは「ずっともでんき1」(ファミリー向け)
- 東京ガスの支払いはdカード GOLD(1%還元)、楽天での支払いは楽天カードゴールド(1%還元)
- 金額は税込、「再生可能エネルギー発電促進賦課金」及び「燃料費調整額」は考慮しない(東京ガスも楽天ガスも同額)
1ヶ月平均の使用量を算出
東京ガス+でんきの場合は、簡単です。
my TOKYO GASにログインをして「料金・使用量」を選択します。
料金/使用量の画面から「ガス」もしくは「電気」を選択するとそれぞれの2年分の使用量が確認できます。
このグラフが見やすいのも、東京ガスが好きな理由でもあります。
上記赤枠部分の平均をとると、1ヶ月あたりの使用量として試算に使用できます。
ポイントを含めた1ヶ月当たりの総額比較
上記で求めた平均の使用量を元に、獲得ポイントも含めて総額を比較すると下記になります。
項目 | 東京ガス | 楽天 |
---|---|---|
(ガス料金)使用量:31.7m3 | ||
利用料金 | 5,192円 | 5,192円 |
(電気料金)使用量:298kWh | ||
利用料金 | 8,232円 | 7,897円 |
ガス+電気セット割 | −275円 | |
(ポイント) | ||
dポイント | −132円 | |
パッチョポイント | −130円 | |
楽天ポイント | −252円 | |
合計 | 12,887円 | 12,837円 |
楽天の方が50円安くなることになります。
ガス使用量はそのままで、電気使用量を変更した場合の損益分岐点(合計の差が0円になる条件)は、317kWhのため、結構微妙です。
ちょっと油断すると317kWhは使ってしまうね。
ちなみに、楽天の場合はSPUにより1ヶ月の楽天市場の買い物の0.5%のポイントを獲得することができます。
あまり詳しくは書けないのですがw、うちはだいたい1ヶ月平均で15,000円くらい買うので、75円獲得できます。
これも加えると毎月125円の差が出ます(楽天の方が優位)
楽天でんきのSPU(0.5倍)は2021年6月より廃止になります。
ライト楽天経済圏という考え方:ドコモ経済圏と併用して高ポイント獲得
結論:楽天ポイント獲得・消化目的であれば乗り換える価値はあるが、少し様子見→結局乗り換えましたw
ポイントを含めたトータルで考えても、楽天の方が僅かながらコスト面で軍配が上がりました。
ただし、これから冬に突入し、電気の使用量が上がる傾向にあります。それを踏まえるとほぼほぼ同じか若干東京ガスが優位になる可能性が高いです。
残った楽天ガス+でんきのメリットとしては「楽天ポイントが(期間限定ポイントも含めて)消化できる」になります。
こちらは楽天ペイでも消化できますし、現時点では楽天ポイントせどりをやっている訳ではないので、実はあまりポイント消化に困ってもいません。
と思ったのですが、困った状態になりましたので、手のひら返しで先日楽天ガス+でんきに乗り換えました。(手続きはネット上で10分で完了!!)
理由としては、楽天市場のお買い物マラソン(買い回り)で想定以上のポイントが入ってきて、これ以上楽天ペイで消化すると無駄遣いに繋がると思ったからです。
加えて、下記動画の中で言われていたことをすっかり忘れていました。
楽天ふるさと納税で貯まったポイントでも支払える・・・
しまった!! 今年は別のサイトでふるさと納税やっていたんだった。
来年からは楽天ふるさと納税+お買い物マラソンでさらにポイントが貯まるんだった!!
楽天ガスのサービスが始まりましたが、楽天でんき単体に対して、SPUは上がらず、料金は東京ガスと同じです。
そのため、現状はあまり旨味がありませんが、楽天ガス+でんきに乗り換える人は少なく、今後テコ入れがあるかもしれません。
それも期待して、今は様子見です!!乗り換えです!
このブログがかなり学長の影響を受けているかが分かりましたね。
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