ライト楽天経済圏という考え方:ドコモ経済圏と併用して高ポイント獲得

固定費削減、家計改善を考える上で出てくるワードが「楽天経済圏」です。
楽天経済圏とは日々利用しているサービスを楽天が提供するサービスに切り替えることを指します。楽天経済圏に入ることで大幅に固定費削減できます。
一方で、楽天に限らず、○○経済圏という言葉は多数存在します。
それぞれの経済圏には必ず紐づくポイントが存在します。
ここでは、楽天経済圏に完全に切り替えていない状態を「ライト楽天経済圏」と呼ぶことにして、ドコモ経済圏との併用に至った経緯と結果を記載しました。
- 楽天経済圏、ドコモ経済圏に興味がある方
- 楽天経済圏という言葉は知っているが実際どうなの?と思っている方
- 楽天経済圏へ完全移行したいけど、スマホが大手キャリアにしたい等で躊躇している方
- 固定費削減して家計を改善することを考えている方
○○経済圏という考え方は毎月削られる固定費に立ち向かう強力な武器なのですが、人によっては十分な効果が得られないこともあります。
そのため、各経済圏が提供するサービスやポイント還元率を見極めて自分に合ったものを選択する必要があります。
あくまで、これは一例ということですね。
目次
経済圏の特徴を活かした棲み分け
改めて、ここで言う経済圏という言葉は、日々の支出や利用しているサービスを特定の会社に紐づけることにより、ポイントを最大限に獲得・利用するための言葉です。
有名なものは楽天経済圏(楽天ポイント)ですが、ドコモ経済圏(dポイント)、CCC経済圏(Tポイント)などいくつかあります。
ポイントカードやアプリを持っている人がほとんどではないでしょうか。
そこを意識的に集中することによって、同じ支出でも大量のポイントを獲得することができます。
今回は自分が実施している「楽天経済圏」と「ドコモ経済圏」の併用について紹介します。
楽天経済圏とドコモ経済圏の使うタイミング
自分は楽天経済圏とドコモ経済圏の棲み分けポイントは「ポイント付与される行動パターンの違い」だと考えています。
一言で言うと、楽天経済圏は楽天のサービス+まとめ買い。ドコモ経済圏は楽天以外の固定費+日常使いです。
それぞれの経済圏で挙げられる特徴は下記になります。
楽天経済圏の特徴
- 楽天市場(ネット通販)を中心に楽天が提供しているサービス(モバイル、光回線、保険、電気、本など)と連携して大量のポイントを普通に獲得できる。
- 月に1回の買い回り(お買い物マラソン)、3ヶ月に1回のスーパーセールによって一定期間の購入で大量のポイント獲得できる。
- 楽天カード自身もポイント還元率が1.0%と高レート
ドコモ経済圏の特徴
- ドコモのスマホやドコモ光の利用額の10%をポイント還元(dカード GOLDの場合のみ、※ご利用料金1,000円(税抜)につき100ポイント、※端末等代金分割支払金・各種手数料など一部の料金はポイント進呈の対象外となります。)
- dカード利用額が年間100万円or200万円超えた場合に11,000円相当or22,000円相当のドコモのサービス利用クーポン獲得(2020年7月からメルカリでも利用可能)(dカード GOLDの場合のみ)
- dポイントアップモールをはじめ、様々なお店・サービスの利用によってプラスアルファのポイントが獲得できる
- dカードの利用のポイント還元率は1.0%だが、ブースト技により1.5%にすることが可能
ブースト技はきちんと使わないと逆に大損するものなので、オススメしませんし、ここでは説明しません。
興味のある方は「こえたらリボ」「臨時の増額返済」というキーワードで調べてみてください。
」
「
イメージで言うとこんな感じです。

日々の支出はdカード(d払い)に集中して、さほど急ぎではない買い物は楽天市場のお気に入りに登録して、買えば買うほどポイントが貯まる買い周りキャンペーン(お買い物マラソン)期間中に集中購入します。
ただ、最近は楽天も日常の買い物で高ポイントアップのキャンペーンを実施したり、ドコモも買い回りによるポイント還元率アップを実施したりと混沌としているのが実情です。
人によってはこのあたりの考え方は違うかもしれませんし、今後の状況によっても変わるかもしれません。
具体例を挙げて説明します。
2020年8月の自分の場合です。楽天経済圏の支出は楽天市場の買い周りキャンペーン(お買い物マラソン)の期間中かつ、5と0のつく日である8/5にまとめて購入したものです。
項目 | 楽天経済圏 | ドコモ経済圏 |
---|---|---|
合計支出 | 133,000円 | 230,000円 |
ポイント 還元率 | 21.0% (SPU9倍+買い周り9倍+5と0の日2倍+買ったら倍1倍) | 1.5% (こえたらリボのブースト技使用) |
獲得ポイント | 27,930P | 4,080P |
注意事項 | 獲得ポイントに上限があります 今回の例は上限値いっぱいの還元もあり、便宜上単純計算しています | 本来の還元率は1.0% ドコモ利用額の10%還元も含む |
「支出多すぎない?」という話もありますが、たまたまボーナスで大きな買い物をしたり、前の月で財布を落としてカードの再発行をしたせいで幾つかの支払いが今回に回されたりしてこうなりました。
落とした財布、結局見つかったんだよね。
ちなみに、SPUとはSuper Point Upプログラムの略で、楽天のサービスを利用すればするほど還元率が上がります。自分の9倍の内訳は以下です。
- 楽天会員:1倍
- 楽天カード:4倍(ゴールドカード:年会費2,200円)
- 楽天銀行:1倍
- 楽天証券:1倍(毎月500円のポイント投資)
- 楽天市場アプリ:0.5倍
- 楽天Books, Kobo:合計1倍
- 楽天Pasha:0.5倍(宇佐美の給油20Lで達成:2020年9月末まで)
楽天ポイントのための支出はゴールドカードの年会費2,200円のみで、他は普段の生活の中の支出や無料のサービスで達成するのでノーリスクです。
ただし、2021年4月からゴールドカードの2倍がなくなってしまいました。ノーマルカードに移行予定です。

当時のSPU制度で計算しているため、現在はいくつかのサービスが変更になっております。
極端な例かもしれませんが、少なくとも自分は2020年8月は32,000ポイント、つまり32,000円分の家計改善にはなりました。上記SPUも楽天モバイルや楽天でんきなどの楽天のインフラサービスを使わずに普通にここまで行けます。
楽天ポイントの貯まり方が目立ちますが、普段使いのdポイントも4,000ポイントを超える高還元率です。キャンペーンのポイントを除いていますが、だいたい5,000〜6,000ポイントが毎月普通に貯まります。
現時点で楽天経済圏一本にできない理由
実は、固定費削減するために行動していた時はあまり楽天経済圏を知らなかったんです。その時にはドコモの携帯やドコモ光を利用していたこともあって、ドコモにしか目が行っていませんでした。
その後、楽天経済圏の存在を知ったのですが、以下の理由があって現時点では楽天経済圏に移行できていません。
- Rakuten UN-LIMITの無制限エリアが自分住んでいる地域に対して微妙に範囲外
- 楽天でんきの料金プランがあまり割安にならない
- 複数の経済圏を利用してケースバイケースに対応したい
(2020年11月15日追記)
その後、結果的にRakuten UN-LIMITを契約し、楽天でんき+ガスにも契約してしまいました。楽天でんき+ガスについては以下の記事を書いています。
https://daigamax.com/rakuten-gas/1280/Rakuten UN-LIMITについても今後記事を書く予定です。
Rakuten UN-LIMITの無制限エリアが自分住んでいる地域に対して微妙に範囲外 → 結局契約してしまいました。
Rakuten UN-LIMITとウリは何と言っても無制限エリアがあって、そこではデータ通信無制限。無制限エリア外であってもパートナーエリアであればau回線で月額2,900円(初年度は無料!)という太っ腹っぷり。
しかし、その無制限エリアをみると、微妙に自分の住んでいる地域から外れているんですよ・・・。一応パートナーエリア内ではあるのですが、5GBを超えると通信速度が最大1Mbpsというのがちょっと微妙。

ということで、初年度無料の恩恵を最大限に受けるためには「今ではない」という結論に至ったのです。
微妙に無制限エリア外なので、近いうちにエリア内に入るでしょう。
それでもエリア内に入ったら速攻で楽天UN-LIMIT入ります。
楽天でんきの料金プランがあまり割安にならない → 結局乗り換えてしまいました
楽天が提供するインフラで「楽天でんき」があります。このプランは確かに東京電力よりは安いのですが、自分が契約している東京ガス(ガス+電気のセット割)だとそれほど割安にならないんですよ。
税抜金額 | 楽天でんき | 東京ガス |
---|---|---|
基本料金 | 0円 | 1,140円 |
従量140kWhまで | 26.5円/kWh | 23.67円/kWh |
従量350kWhまで | 26.5円/kWh | 23.88円/kWh |
従量350kWh以上 | 26.5円/kWh | 26.41円/kWh |
うちの場合はだいたい300kWhくらいなので、電気料金を試算すると、楽天でんきでは7,950円、東京ガスは8,270円です。
差額は320円ですが、東京ガスとのセット割やパッチョポイントの加算も考えるとどんどん差が縮まってきてしまいます。
あと、個人的に東京ガスのマイページ(myTOKYOGAS)で表示できるガス料金と電気料金のグラフが分かりやすい上に見やすいので気に入っています。

複数の経済圏を利用してケースバイケースに対応したい
一本の経済圏にすると、お店によって取りこぼしが起きたりします。
例えば、メルカリのようなdカード特約店ではdポイントの方がより還元率が高かったり、ポイント還元が基本的には無いSuicaチャージも楽天カードからのチャージであれば0.5%還元できたりします。
ケースバイケースで対応できるところも経済圏併用のメリットではないでしょうか。
とはいっても、たくさんの経済圏を利用すると管理も大変になるので、せいぜい2つの経済圏が限界です。
最近はdポイントも楽天ポイントもかなりの範囲の店で貯まることができるので、垣根がなくなりつつもあります。
まとめ:これからの動向も踏まえて自分に合わせた経済圏の選択を
ここまで書きましたが、一般的に家計改善において、楽天経済圏の移行は手軽にできる固定費削減施策の一つだと思います。
ただし、楽天経済圏に完全移行できない事情があったりする場合でもほぼノーリスクで別の経済圏と併用することが可能です。
この辺りはポイント制度の改善・改悪がありますので、自分の状況と合わせて動向を見ながら選択していくと良いと思います。
とはいえ、気付いたら大量のポイントをゲットするというゴールドラッシュは楽しいです。

自分の場合は、楽天ポイントは楽天ペイのポイント支払いで、dポイントはiDキャッシュバックでポイント消化しています。
両方の消化方法に共通するのは「使用したポイントに対してもポイントが貯まる」です。
無駄なくポイントを活用しましょう!