感情vsオート:投資初心者が半年で約100万円投資した場合の資産運用成績(2020年9月22日現在)
2020年3月、コロナ禍が叫ばれる中で、投資初心者である自分が証券口座を開設しました。
その後、いろいろ勉強しながら、予め持っていた貯金を株式や投資信託に回しながら運用を行なっています。
投資の基本的なスタンスは「自動買い付けによる積立投資」と「勉強+フロー収入としての個別株高配当株投資」の2軸で行っているので、2020年9月22日現在の運用状況をまとめました。
SPYDの大幅減配やバフェットによる国内商社株買い付け、菅政権誕生による通信株の爆下げなどいろいろな状況がある中ですが、ここで一旦集計して今後の方針につなげます。
- 2020年3月スタートの資産運用成績の一例を知りたい方
- 積立投資を実施している方
- SBIネオモバイル証券などの単元未満株投資を実施中、もしくは検討中の方
感情vsオートとは?
そもそも感情vsオートの「感情」と「オート」って何?
私、マックスが実施している2つの投資手法を単語で表しています。具体的には下記になります。
名称 | 投資手法 | 投資先 |
---|---|---|
感情 | SBIネオモバイル証券を利用して、単元未満株(1株から)を会社の財務状況と株価を意識しながら購入する | 国内個別株 (投資先については後述) |
オート | SBI証券(つみたてNISA+ジュニアNISA)を利用して、毎月or毎週一定金額を自動買付けする | ●SBI・バンガード S&P500インデックスファンド ●eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) ●SPYD(米国ETF) ●HDV(米国ETF) |
単純に「投資初心者の自分が介在する場合」と、「自分が介在せずに淡々と積み立てる場合」とを比較して、どのような運用実績の差が出てくるかをみてみました。
ここで言う「感情vsオート」の比較は、アクティブ運用とパッシブ運用の比較ではありません。
パッシブ運用は特定の指数に連動する運用成績を目指すものですが、ここでのオートはあくまで「自動買い付け」による積立投資を指します。
実際は、以下の記事にあるアセットアロケーションを目指して投資をしているので、ここで挙げている投資銘柄は自分の資産運用の全てではありません。
40歳から始める老後2000万円問題の解決策:資産形成と資産運用
2020年ジュニアNISA改正で資金拘束デメリット解消!:SBI証券で子供にむけた投資戦略
感情vsオートの資産運用成績(2020年9月22日現在)
2020年9月22日現在の実績です。
名称 | 購入額 | 評価額 | 損益 |
---|---|---|---|
感情 | 522,114円 | 576,438円 | +54,324円 (+9.61%) |
オート | 413,278円 | 419,158円 | +5,880円 (+1.42%) |
表面的な損益ですが、感情に軍配が上がっています。
表面的なので、税金は考慮しておりません。
オートの場合はつみたてNISAを使っていたりするから、税金の控除メリットも今回は無視しています。
2020年3月〜9月の運用経緯
感情が優勢になった原因は何かを調べるために、それぞれの運用経緯を説明します。
感情に合わせて購入した場合
SBIネオモバイル証券は単元未満株(=1株から)買えるため、1つの会社の株を非常に少額から買えます。
そのため、以下のように最終的に幅広いセクター分散に対して投資できるように購入しました。
一応、初心者なりに株式指標を確認しながら罠銘柄を外しつつ買ったつもりです。
結果、銘柄数が43になり、多少は分散になったかなと。
上位2セクターを見ると、通信株は株価下降に伴うナンピン買い、卸売業(商社)株はバフェット購入による株価上昇が効いていますね。
ただし、最初(2020年3月)に初めて証券口座を開いた嬉しさで、15万円近く一気に購入したことが運用損益を眺めているとアドバンテージになっていました。
上のグラフは購入のための一時的な現金入金も含まれていますが、少額入金のため、時価総額の推移に近いです。
SBIネオモバイル証券の口座開設がかなり早くできたことによって、2020年3月〜4月の興奮買いとコロナショックが重なったことが大きかったと思います。
「たまたま下落相場で買えた」と言っているもんだね。。。
その後の時価総額推移を見ると、定期的に買っているから、積立投資とあまり変わらないのでは・・・?
自動定額積立で購入した場合
自分がつみたてNISAを開設したのは2020年4月になります。その当時はまだ積立投資の様子見ということで、つみたてNISA満額金額よりもかなり低い金額を定期購入していました。
その後、積立投資にも慣れて、毎月の投資額を25,000円から30,000円に増額しました。
ジュニアNISA廃止に伴う資金拘束デメリットが緩和されたことを理由に、2020年8月に子供のジュニアNISA口座を開設。2023年末の制度廃止までの期間限定でジュニアNISAで積立投資を開始しました。
こうしてみると、オートとはいっても、徐々に投資資金が拡大していることが分かります。
これを踏まえて、今回の購入銘柄に多く影響を受ける、S&P500指標推移を見てみましょう。
うーーん、後になればなるほど株価上昇の恩恵を受けにくくなるねぇ。
集計はしていませんでしたが、数週間前(2020年9月のはじめまで)は感情とオートの差がそれほどなかったように見えました。
結局、感情とオートでどこに差が出たのか?
改めて、今回の結果を確認してみます。
名称 | 購入額 | 評価額 | 損益 |
---|---|---|---|
感情 | 522,114円 | 576,438円 | +54,324円 (+9.61%) |
オート | 413,278円 | 419,158円 | +5,880円 (+1.42%) |
この差の要因として、2020年3月のコロナショックでの大幅な下落で多めに買えた感情購入に対して、株価上昇の恩恵を受けなかった後半に資金が大きく動いたオート購入がそれほど大きなプラスにはならなかったと考えられます。
とは言っても、これって感情は日本株、オートは米国株という投資対象の違いもあるんじゃないのかな?
実際に日経平均株価の推移が以下です。
よく見ると、最近はあまり大きくブレていません。ここ1〜2ヶ月はほとんど買っていないので、高値掴みはしていないことも大きいと考えられます。
まとめ:しばらくは定期的に確認してみます
こうして集計して分析すると、いろいろ勉強になります。
単に勝った、負けたではなく、その背景にあるお金の流れ(その流れは自分で作っているのですが・・・)を理解して、因果関係を見つける訓練になるので、これからも3ヶ月〜半年に1回はやっていこうと思います。
その中でのまとめになります。
まとめ1:オートにも感情が入る、感情もオートっぽくなる
すごい身も蓋もない話ですみませんが、結局今回は感情vsオートというキチンとした比較にはならなかったですね・・・
投資を始めたばかりでもあり、以下の状況が反映されてしまいました。
- オートにも関わらず、定期購入金額の調整をして感情が入ってしまう
- 感情に任せて買っても、定期的に買えば定期購入というオートの特徴を受けてしまう
- そもそも感情とオートで投資対象が違う(感情:日本株、オート:米国株)
とはいえ、状況が分かったのであれば、これからの積立投資はより愚直に積み立てることにします。
とはいえ、リバランスは1年か半年に一度はしますよ。目的は資産の最大化ですからね。
まとめ2:コロナはまだ終わっていない
今回の株価の要因がコロナ禍だけではありませんが、大きく影響していることは事実だと思います。
そのため、「下がった時に買って、上がるのを期待する」といったことが初心者でも通じてしまったことが今回の勝敗の要因ではないかと思います。
しかし、コロナは終わっていません。今後、大幅に事態が悪化する可能性がありますし、基本的に外的要因が内側に影響を及ぼすには時間がかかることが多いです。
今後も感情で動くことはありますが、リスク許容度の範囲内で臨もうと思います。
コロナショック以前が通用しないと思う、自分として意識している事実は以下です。
「コロナショック以前は新型コロナはなかった」
当たり前だけど、忘れてはいけないことだね。
【愛用しています!】家計簿アプリ「マネーフォワードME」は運用損益などの投資情報もわかります。特に確定拠出年金は多くのサラリーマンが必須で入っていますが運用上を知る機会が少ないですが、ついでに連携すると手に取るように経済も自分の年金もわかります。
国内株購入で愛用しているのがSBIネオモバイル証券です。
取引総額が1ヶ月50万円以下であれば月額220円で取引し放題(毎月Tポイント200PTゲット⇨これも株購入に使える)ので重宝しています。
米国ETF/NISA口座はSBI証券を利用しています。米国株の定期自動買い付けができるので、まとめて放ったらかし積立投資ができます。