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高校家庭科で投資信託!?:3分で理解できる家庭科の学習指導要領

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2023年から高校家庭科で資産運用(投資信託)のカリキュラムが導入される報道がされていますが、そもそも「家庭科って何を教えるの?」について3分で理解できるようにまとめたものです。

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株式や投資信託など資産形成の授業を家庭科に入れるということに「そもそも家庭科で教えられるのか?」といった声もあります。

その中で「そもそも、自分は家庭科の授業を知っているのか?」ということに疑問を持ち、調べた結果を記事にしました。

学習指導要領の本は教科書を取り扱う書店で販売されておりますが、文部科学省のホームページで閲覧することも可能です。

本記事の執筆者は単に「家庭科って何を教えるの?」という疑問を持った一般人であり、教師や教育関係者ではありません。その前提でご覧下さい。

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家庭科という教科の全体像

家庭科はいつ、どんな教科名で習うのでしょうか。

全体像を表した図が下記になります。

家庭科そのものは小学校5年生からスタートします。中学校では技術科と合わせて「技術・家庭科」となり、高校では家庭基礎及び家庭総合のどちらかが必修科目になります。

加えて専門学科用の家庭科も存在しますが、詳細は後述します。

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小学校5年生から家庭科はずっと学ぶ教科なんだね。

小学校・中学校の家庭科について

小学校・中学校は基本的には学習項目は同じです。

小学校・中学校の家庭科の学習項目
  1. 家族・家庭生活:家族や地域との関わりを知る
  2. 衣食住の生活:調理や裁縫などの実習
  3. 消費生活・環境:消費者の権利と責任・購入と活用

一般的に「家庭科」としてイメージされるのは②だと思います。

①では、家族とな何か?、及び地域(コミュニティ)との関わり方が学習項目として挙げられます。

特に学習指導要領では「子育て(幼児の発達とそれに合わせた環境づくり)」にかなりのページを割いていて、義務教育の上では家庭をつくること、家庭を運営していくことの重要性を説いています。

だれぱん

確かに、誰でも家族というものには関わるから、義務教育で教える必要があるんだね。


今回の資産運用を学校教育に・・・で注目となるのは③でしょう。

もう少し深掘りすると以下になります、

義務教育で教わる「消費生活・環境」について
  1. 金銭の管理と購入
  2. 消費者の権利と責任
  3. 消費生活・環境についての課題と実践

①は収入と支出の関係や購入方法(店頭販売やインターネット販売)、支払い方法(クレジットカードによる第三者契約や前払い/即時払い/後払い)を学びます。

②は消費者被害とクーリングオフ制度や消費生活センターの活用など消費者が守られている権利について学びます。

③は商品を購入する際に配慮すべきこと(機能[品質・成分表示]、価格、環境への配慮、アフターサービス)を学びます。

上記①〜③はどれも消費者として学ぶことに終始しています。

当然誰でも消費者になりますので、義務教育で学ぶ必要があるのは分かります。その上で、さらに必要な教育があるのではないかと提唱されている方も多いです。

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自分が家庭科を学んだときに「リボ払いは少額でモノが買えるが、いろいろリボ払いで買っているうちに何に支払っているか分からなくなる」ことを注意事項として学んだ記憶があります。

だれぱん

もっと重要なことがあるよね。

複利と借金を教えないといけないのかもしれないね。

複利で遊ぼう:利息再投資の魅力とリボ払いの恐怖を試算

高校の家庭科について

高校の家庭科は普通教科と専門教科があり、普通教科はどの高校であっても必修になります。

一方で、専門教科は工業や農業といった分野と同様に「家庭」という専門分野を学ぶ専門学科(家政科や保育科、生活福祉科など)や総合学科向けのカリキュラムになります。

普通教科としての家庭科

普通教科として「家庭基礎」と「家庭総合」があります。試しに両方の教科書を入手してみましたが、家庭総合が家庭基礎の発展系のようで、細かい違いはあるものの、どちらも小学校・中学校の内容を踏襲したものになります。

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ということで、家庭生活や調理実習などの項目は割愛!

その上で、高校で学ぶこととして以下の要素が加わります。

高等学校での家庭科(お金の教育)
  1. 働くということ(職業の選択、雇用形態について)
  2. 家計について(収入と支出、給与明細の見方、可処分所得とは)
  3. 家計のマネージメント(貯蓄と保険、金融資産の選択[安全性、収益性、流動性]、ローンについて[住宅ローンの場合は元金均等返済と元利金等返済の違いなど])
  4. 契約の義務と権利(債権/債務の関係、消費者保護の制度、マルチ商法などへの対応)
  5. 環境への配慮(京都議定書、ISO14001、3R、SDGs)

参考書籍:東京書籍「家庭基礎」、実教出版「新家庭総合」

ここで③家計のマネージメントとして金融資産が出てきます。家庭総合では投資信託の話も出てきており、資産運用の教育が登場します。

専門教科としての家庭科

専門課程の家庭科で教える内容の骨子はすごくシンプルです。

図にしてみました。

家庭科として挙げられる分野について、①知識・技術を身につける、②世の中にある様々な課題を発見する、③身に付けた知識・技術で解決するに尽きます。

しかし、そのシンプルさの反面、家庭科が扱う分野が以下だけ存在します。

専門教科としての家庭科で教える分野
  1. 生活産業基礎(消費者ニーズの把握と適切な価値提供)
  2. 課題研究
  3. 生活産業情報(情報産業、セキュリティ、プログラミング)
  4. 消費生活
  5. 保育基礎
  6. 保育実践
  7. 生活と福祉
  8. 住生活デザイン
  9. 服飾文化
  10. ファッション造形基礎
  11. ファッション造形
  12. ファッションデザイン
  13. 服飾手芸
  14. フードデザイン
  15. 食文化
  16. 調理
  17. 栄養
  18. 食品
  19. 食品衛生
  20. 公衆衛生
  21. 総合調理基礎
だれぱん

えっ!?、家庭科の先生ってこれだけの授業ができるってこと?

最強じゃん!

マックス

実際の専門学科を持つ学校を調べてはいないのですが、恐らく各先生方はそれぞれ上記の分野の中で特定の専門を持っているのだと思います。

それでも、家庭科の範囲ってめちゃくちゃ広いんですね。最強なのは確かかもしれません。

まとめ:家庭科を侮るなかれ。生きるために必要な必修科目になりえるポテンシャル

後半でも述べたように、家庭科の範囲はすごく広いです。

資産運用についても最初から無かった訳ではなくて、以前から家庭科の範囲に入っている分野であり、今回その学習対象者が高校の普通教科まで引き上げられたと考えることもできます

(学習指導要領にハッキリその背景が書かれている訳ではありませんが、調べるほどそう思えてきます)

義務教育でもお金の授業は実施しますが、それはあくまで消費者としての立場に向けた教育であり、以下のような考え方が必要なのかな・・・と個人的に思います。

マックスの思う義務教育に足りないお金の教育
  • 投資というお金の使い方(自己投資や「時間を買う」といった考え方含む)
  • 保険や金融商品から考える「適切なリスクの取り方」
  • 税金と公的年金、社会保障制度について
マックス

上記を自分自身に近い形で具体的な金額をもって理解することが重要だと思います

それでも、家庭総合の教科書を読むと、上記部分もかなり含まれており、今でもお金の教育は高校の範囲ではできているのではないかと思います。

ただし、教科書上は最後の項目なので、ここまで授業が到達できるかが微妙ですが・・・

マックス

調べているうちに、「家庭科の先生って最強じゃない!?」と思うようになって、いつの間にか「家庭科の先生になりたい」とも思えてきました。

みぃたん

じゃぁ、まずは料理から始めようかw

最後に・・・「マックスの学習帳」本記事が100記事目です!

家庭科とは関係ありませんが、本ブログ「マックスの学習帳」が100記事を突破しました。

本当は別館ブログである「マックスの自由帳」を入れると150記事は突破しているのですが・・・w

ただただ興味のあることを記事にしている雑記ブログですが、若干の収益もあり、ブログを機に新たな交流が生まれたりして、本当にこのブログに助けられている部分も多いです。

アラフォーになってもまだまだ青春味わえますね!

クロネさんのスタンプカードをすっ飛ばして、100記事画像のみ使用させていただきます。

クロネさんの教えも含めて、まだまだ学びきれずに至らないところが多いですが、日々成長しながらこれからも記事を更新していきたいと思います。

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40代に入り、急速におっさん化している日々の成長?を記録しています。主にお金、サウナ、自己投資について、経験や気づいたことがお役に立てれば幸いです。 アメブロ別館(こちらは雑記メインです)
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