【自動車保険加入者に朗報】自転車保険義務化?、自転車保険は必要?に答えます!:ネット大手3社の自動車保険を徹底比較
自転車を日常、もしくはたまに利用する人にとって疑問に思うのは「自転車保険は入っているか?」です。
実は自動車保険の特約の一部として既に自転車保険に入っていることを知らない方が多いので、実際に大手ネット3社の約款を確認してまとめてみました。
今回は保険の話のため、かなり神経質なジャンルになります。
そのため、始めに言わなければならないことを言ってしまいます。
- 自転車保険って自動車保険に含まれているの?、と疑問をお持ちの方
- 個人賠償責任保険(他人の物を壊した場合の補償)って自動車保険に含まれているの?、と疑問をお持ちの方
- ネット自動車保険である大手3社(アクサダイレクト、ソニー損保、チューリッヒ)のいずれかと契約している方
この記事の結論は、少なくとも上記3社は自転車保険・個人賠償責任保険は特約という形で自動車保険に含まれているということになります。
特約のため、契約時に加入する選択をしないと含まれないため注意が必要です。
この記事はFPの資格もない素人であるマックスが調査した結果のため、内容について誤りや情報が古い可能性があります。
契約の際には約款や重要事項確認書類等の保険会社から提示される資料を必ずご自身で確認願います。
引用文は原文そのまま載せていますので、電子ファイルであれば検索することで目的の箇所に飛ぶことができます。
本人もFPの勉強中ですので、大目に見てやってください。
調べようと思ったきっかけ(楽天カード超かんたん保険の存在)
楽天経済圏に片足を入れている自分は「楽天の保険+楽天カード」のSPU1倍(1%ポイント還元)を獲得していませんでした。
何か入る保険があるかなぁ、と思いながら眺めていると楽天カード超かんたん保険なるものが。
しかも、自転車プランは月々270円、個人賠償プランは月々280円で保障を受けながらSPUの倍率を上げることができる!
記事を書いた時はそうだったのですが、2021年1月から月払いが廃止となったため、SPUの倍率を毎月上げることができなくなりました。
これは早速ポチりと指をかけようとしたところ、こんなことを思いました。
あれ??、もしかしたら自分が契約している自動車保険に自転車保険も個人賠償責任保険も含まれているのではないか??
ということで、調べてみました。
ネット大手3社の自動車保険の状況
調べたのは以下の3社の自動車保険です。
- アクサダイレクト(マックス契約中)
- ソニー損保
- チューリッヒ
結論としては、上記3社全て自転車保険・個人賠償責任保険は特約という形で自動車保険とセットで契約することができます。
特約なので、含めるかどうかを選択することができます。
実際にどの保険会社もサイトにFAQとして載っています。(自転車保険の質問ですが、回答の中に個人賠償責任保険の内容も書かれています)
ただし、それぞれの特約名称や最大補償金額が微妙に違います。先ほど挙げた楽天カード超かんたん保険も含めて並べてみました。
アクサダイレクト | ソニー損保 | チューリッヒ | 楽天カード超かんたん保険 | |
特約名称 | アクサ安心プラス | 個人賠償特約 | 個人賠償責任補償特約 | 個人賠償プラン 自転車プラン |
最大補償金額 | 3,000万円 | 3億円 | 1億円、5,000万円、3,000万円から選択 | 1億円 |
示談交渉 | あり | あり | あり | あり |
家族の保障 | あり | あり | あり | あり |
この辺りは保険料とも関係するところなので、一概に優劣を決めることはできませんが、保険会社によって異なることは知っておいた方がいいかもしれません。
自転車保険が特約に含まれているかの確認
上記で個人賠償責任保険は特約で含むことができるんだな、というのは分かるのですが、自転車保険はあくまで保険会社のFAQで確認できるだけで本当に含まれているかはそれぞれの約款を確認する必要があります。
これがねぇ〜、ものすごく分かりにくいんですよ。
自分が契約しているアクサダイレクトだけかな、と思ったのですが、他の2社についても同じでした。
アクサダイレクトの場合
参照した資料は以下になります。
この中の日常生活賠償責任保険特約の部分が個人賠償責任保険なのですが、「保険金を支払う場合」が以下の記載しかないんです。
当会社は、被保険者が事故により、他人の身体の障害または他人の財物の破損について、法律上の損害賠償責任を負担することによって被った損害に対して、この特約の規定に従い保険金を支払います。
事故の定義:日本国内において生じた次のいずれかに該当する事故をいいます。
① 記名被保険者の住宅の所有、使用または管理に起因する偶然な事故
② 被保険者の日常生活に起因する偶然な事故 住宅以外の不動産の所有、使用または管理を除きます。
うーーーん。最後の②に「日常生活に起因する」と書いてあるから、自転車に乗ることは日常生活の一部と読み取れなくはないかなぁ〜。
一方で、「保険金を支払わない場合-その2」にこのような記載があります。こちらは一部抜粋です。
航空機、船舶・車両(注2)もしくは銃器(注3)の所有、使用または管理に起因する損害賠償責任
おい! 待て待て!
自転車も車両だから思いっきり保険金支払わない場合に該当するじゃん!
ところが、(注2)というところに注目!
原動機付自転車を含み、ゴルフ場敷地内におけるゴルフカート、自転車、身体障害者用車いす、歩行補助車および原動力が専ら人力であるものを除きます。
なんだ、原付は含む(保険金支払われない)けど自転車は除かれるのね・・・
この二重否定を読み解くのにすごい時間かかりました・・・
自動車保険の契約内容を確認したら「ファミリープラス」(アクサ安心プラスの中の特約名称)入っていました!
いつも自転車でゆうちゃんの保育園送り迎えするから、安心安心。
ソニー損保の場合
ソニー損保は以下の資料を参照しました。
個人賠償責任補償特約の部分が該当します。
書き方の流れはアクサダイレクトと同じです。「保険金を支払う場合」には日常生活(注)に起因する偶然な事故 [(注)住宅以外の不動産の所有、使用または管理を除きます。]と広く書いてあります。
「保険金を支払わない場合-その2」の一部抜粋がこちら・・・
航空機、船舶・車両(注3)または銃器(注4)の所有、使用または管理に起因する損害賠償責任
今度は(注2)じゃなくて、(注3)なんだね。
原動力が専ら人力であるものおよびゴルフ場構内におけるゴルフ・カートを除きます。
あれっ?、自転車って書いてない・・・
原動力が人力であるものに自転車が含まれているという解釈ですね。だから、この言葉には車いすも含まれるのでしょう。
チューリッヒの場合
チューリッヒは以下の資料を参照しました。
個人賠償責任補償特約の部分ですね。
書き方の流れは上の2社と同じです。「保険金を支払う場合」には保険者の日常生活(注)に起因する偶然な事故 [(注)住宅以外の不動産の所有、使用または管理を除きます。]と広く書いてあります。
「保険金を支払わない場合」の一部抜粋がこちら・・・
航空機、船舶・車両(注2)または銃器(注3)の所有、使用または管理に起因する損害賠償責任
あっ、(注2)に戻った。
原動力が専ら人力であるものを除きます。
すごいアッサリしてる。
ゴルフカートなくなりましたね。ここは他の条項や特約と合わせて見ないといけないかもしれません。
このように保険会社によって微妙に表現の違いがあるというところがあるので、契約時にはキチンと確認した方がよいと考えます。
ところで、3社共書いてあった「専ら人力」っていうのはどういう意味なのかなぁ〜。
これは電動アシスト自転車があるからじゃないかな。「専ら」を除いてしまうと電動アシスト自転車の保障が受けられなくなってしまうので。
うちも電動アシスト自転車なので、よかった。。。
そもそも何故こんなに分かりにくいの?(個人的見解)
ここからは個人的な見解なのですが、自転車に対する保険について上記のように保障外の対象外みたいな二重否定の書き方になっているのは、日常生活に対する保障の範囲があまりに広すぎて保障の範囲内を書くことが困難だったのではと思います。
それであれば保障外が何かを明記することで、実際に事故があった場合にハッキリと判断できるのではないでしょうか。
まとめ:不安に思ったら保険会社の資料で確認を
保険が万が一の備えであるならば、具体的に自分の周りでどのような場合に保険金が下りるのかを知る上で、約款や重要事項説明書を確認する必要はあると感じました。
また、今回は自動車保険の話でしたが、火災保険にも個人賠償責任保険や自転車保険が含まれている可能性があります。
補償の重複や無駄な保険(発生しても少額の補償で済むのであれば不要)といったことも意識して、お財布事情も含めて安心した生活を送りましょう。
もし、まだ自動車保険を契約していない場合には、『保険の窓口 インズウェブ』など一括で見積もりが実施できるサイトがありますので、そちらで比較検討すると良いでしょう。
調べている途中で保険会社で微妙な約款の記載違いにハマってしまい、ネット保険以外にも手をつけてしまいそうでした。
アクサダイレクトしか契約していないのに、他にも2社調べている時点で十分手をつけていると思うのだが。